サクシフラガ・アスペラ Saxifraga aspera (ユキノシタ科 ユキノシタ属
 ヨーロッパアルプスの高山植物のユキノシタ属の植物は、花が放射総称であり、ユキノシタやダイモンジソウなどの左右相称の花を見慣れている我々からは、同定しにくくなってしまう。サクシフラガ・アスペラもその1つであり、岩の割れ目などから丸みのあるかわいい花を咲かせる植物である。葉は線形から狭披針形。6月から8月にかけ、花茎を伸ばして白から乳白色の花を2〜5つ咲かせる。花の直径は10〜16mm。海抜1400mから2400mの酸性土壌地の岩壁や礫の多い場所に生育する。英名は Rough saxifrage ざらざらしたユキノシタという意味になる。葉に剛毛があることに由来するのであろう。葉の形から見れば多肉植物であり、高山ではありながら乾燥することがあるのであろう。
サクシフラガ・アスペラの生育状況サクシフラガ・アスペラの花
サクシフラガ・アスペラの花サクシフラガ・アスペラの葉
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