ミツバウツギ Staphylea bumalda (ミツバウツギ科 ミツバウツギ属
 ミツバウツギは北海道から九州、朝鮮・中国にも分布する落葉の低木。崩壊土砂がたまるような場所や谷が平野に流れ出るような、明るくて適度に水分が供給されるような場所に生育していることが多い。和名の由来は「三つ葉の空木」であり、幹の中心が空ろ(うつろ)になっている木であるとの意味である。葉は対生し、3小葉からなる。小葉の先端は伸びて尖る。縁には先端が芒状になる鋸歯があり、両面には細毛が散生している。5月から6月にかけて5弁の白い花を咲かせる。果実は先端が2(3)に分かれた袋状であり、面白い形である。中には5mmほどの種子が入っている。
 ミツバウツギの花を撮影する際、開いている花になかなかお目にかかれなかった。ようやく見つけた開いた花は、谷底の暗い場所に生育していたものであった。太陽の当たるような場所では開いた花にお目にかかることができなかったので、この花は暗いとき(夜?)に開くのかもしれない・・・。図鑑には「花は完全には開かない」と書いたものがあった。どうなのでしょう?
ミツバウツギミツバウツギの花序
ミツバウツギの果実ミツバウツギの葉:表面の拡大


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