ジンチョウゲ Daphne odra (ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属)
ジンチョウゲは中国原産の常緑低木であり、日本には室町時代に渡来したという。暖地の庭園木としてよく植栽されており、春によい香りのある花を開く。春の到来を告げる香りの1つである。この香りを「沈丁」にたとえ、沈丁花と名付けられた。
樹形は良く枝分かれして勝手にほぼ球形になる。剪定の必要性は低いが、強く剪定すると樹勢が衰えやすく、大きくなるとかえってやりにくい。雌雄異株であり、ほとんどが雄株であるので、挿し木によって繁殖させることが多い。移植にやや弱いので、移植するよりも挿し木で新たに繁殖させて動かす方が良いとの話もある。
いくつかの品種があり、花弁の外側が紫色のものをジンチョウゲ、葉に斑があるものをフクリンジンチョウゲ(画像1,2)、白花のものをシロバナジンチョウゲ(画像3,4)という。