アストランティア・ミノル
Astrantia minor
(
セリ科
アストランティア属
)
高山草原で風に揺られているのを見て、何科か判断できなかった。セリ科とわかったのは、夜になって図鑑を見てからであった。この属は日本には分布していない。根出葉は7つ前後(5−9)の掌状に深裂し、縁には荒い鋸歯がある。花茎は比較的細く、直立するというより、頭を垂れて強風をやり過ごしている感じ。花序は直径10〜15mm。花色は白色から薄くピンク色を帯びるものまで変異があるようである。
生育地は、2000mを越えた高山草原であった。スイスでは2700mに達し、礫の多い酸性土壌に生育するとのこと。