ミフクラギ(オキナワキョウチクトウ) Cerbera manghas
 那覇の公園を歩いていたら、白い花が咲いていた。地面にもたくさんの花が落ちていた。一目でキョウチクトウの仲間であることはわかる。オキナワキョウチクトウと教えていただいた。キョウチクトウと同様に有毒だそうで、昔はヤリや矢に毒を塗って狩をしたそうである。和名はこの植物の汁が付いた手で眼を触ると腫れて膨れるということだそうだ。
 琉球から中国南部、東南アジアなどに分布する。白色の花冠は結構大きく、直径4cmほどで中心部は紅色を帯びる。花筒の基部に長さ1cmほどの萼があり、これが小さな花に見える。果実は大きくて鶏卵程度。海水に浮かんで散布されるそうで、水散布種子ということになる。葉は長さ20cm前後。艶があって葉柄は短く、しっかりとしている。見た個体の高さは数m程度であったが、南方では高さ20m近くになるとの事。樹皮は灰色で薄く、鈍い光沢がある。
ミフクラギミフクラギ(オキナワキョウチクトウ) Cerbera manghas
ミフクラギの花花筒の基部に花のような萼が
ミフクラギの若い果実ミフクラギの樹皮
ミフクラギの葉
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