サカキカズラ Anodendron affine キョウチクトウ科 サカキカズラ属
 サカキカズラは千葉県以西の太平洋沿岸域、中国にも分布する常緑のツル植物。ネットを検索すると琉球などの記載が多い。岡山県では分布が確認されていなかったが、瀬戸内海の無人島に生育しているのが岡山理科大学生物地球システム学科の片岡さんによって発見された(2008)。瀬戸内海地方では分布の報告は少ないが、小豆島や宮島には分布している。この植物に最初に出会ったのは、やはり宮島だった。しかし、花にはなかなかお目にかかれない。今回の画像も宮島であり、花には初対面であった。
 花は4月から6月に咲く。淡黄色の花の直径は10mm弱。裂片は巻き、白色の毛が多い。蕾を見ると、形はテイカカズラそっくりである。キョウチクトウに似た果実を付け、綿毛のある種子をつける。
サカキカズラ Anodendron affine (宮島:2008/05/16)
サカキカズラの花序サカキカズラ Anodendron affine の花
花の中心部蕾
サカキカズラの葉葉の裏面
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