ミズハコベ Callitriche palustris (アワゴケ科 アワゴケ属)
 ミズハコベは日本全国に分布する一年草。早春から芽生え、浅い池沼や水路に水中から水面に浮かんで生育する。水中の葉は細長いが、水面に浮かんだ葉はヘラ形の楕円形。夏に白い花を咲かせる。果実は軍配型。
 水田の基盤整備などによって減少しつつある種である。冬季に水がある水田や水田周辺の浅い水たまりが減少し、水路も三方コンクリートに改修されるなどによって、生育立地が減少しつつあるためであると思われる。撮影した場所は、古い三方コンクリートであり、水路に泥がたまっていたので、生育が可能であったものと思われる。
 名前も姿もよく似ている種にミゾハコベがある。花・果実の形や水の上に浮かんだ葉の形などで区別できる。
ミズハコベの群落水面に浮かぶミズハコベの葉
水中のミズハコベミズハコベの果実
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