ベニバナサワギキョウ Lobelia cardinalis (キキョウ科 ミゾカクシ属
 ベニバナサワギキョウは北アメリカ原産の植物であり、湿原に生育する植物である。花が美しいので庭園などで栽培され、切花としても使われるとのこと。日本にも導入されており、最近よく見るようになった。ここに掲載したものは農家の庭先であり、花付きがよいので園芸的に改良されたものである可能性が高い。元々湿原の植物であるが、適度な湿り気のある土ならば栽培には問題はない。葉の形や全体的なイメージはにほんのサワギキョウによく似ている。アメリカサワギキョウ、ヨウシュサワギキョウなどの別名があり、英語名は Cardinal Flower。
 こぼれ話:岡山県のある湿原で、湿原の周辺で何かを撒きながら歩いている女性に出会った。「何してらっしゃるんですか?」「赤い花の咲くサワギキョウがたくさん種を付けたので、撒いています」「?!! なんということを、やめてください!」「でも、役場の方がいろいろな花を植えてくださいとおっしゃってましたから・・・赤と紫が咲くときれいでしょう?」:こんなこともあるのです。ちなみに、この湿原の管理担当部局は商工観光課。信じられない植物が多数植栽されています。
ベニバナサワギキョウベニバナサワギキョウの花(上)と葉(下)
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