アキレア・モスカタ Achillea moschata (キク科 ノコギリソウ属) |
小さなノコギリソウを見つけた。草丈は10cm前後。まるで砕石を敷き詰めたような、やせた土壌の場所に生育していた。花期は6月から8月。頭花の直径は10〜15mmで数は5つ前後。色はややくすんだ白。葉は羽状に1回分裂する。スイスでは海抜1700〜3000mに分布するとの事。 この小さなノコギリソウは、強い香りがするとのこと。現地ですりつぶしてみるわけにいかず、体験できなかったのは残念であった。スイスの高山草原で生き延びるためには厳しい環境条件に耐えることができるとともに、牛や羊などに食べられることに対して、何らかの防御が必要である。この小さなノコギリソウも、強い香りで採食に対して抵抗しているのではないかと思われる。 |
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