アメリカハマグルマ Sphagneticola trilobata (L.) Pruski
 沖縄県石垣島の耕作地にて、群生するアメリカハマグルマを見つけた。熱帯アメリカ原産の多年草で、1970年代にグランドカバー植物,観賞用として沖縄県へ導入されたものが野生化し、現在では沖縄諸島各地で見られる植物となっているらしい。沖縄県ではほぼ周年開花とのこと。本州には定着していないが、太平洋諸島に侵入したものが問題となっており、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されている。
 茎は地を這い、新たな茎を伸ばしながらマット状に生育する。葉は対生で光沢があり、葉身の中央付近で切れ込み、鉾型となる。クマノギク(キク科)に似るというが、この切れ込みが本種の特徴でもある。頭花は黄色で、花茎が伸びて開花する。成熟した果実を見ることはできなかったが、種子繁殖もするのだろうか。
 このような侵略的外来種の影響は未解明な点も多いが、定着後の根絶にかける費用対効果を考えると沖縄での駆除、本州への侵入を防ぐための対策が必要であると考えられる。
アメリカハマグルマアメリカハマグルマ
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文章・画像:瓜生真也
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