アークトセカ・カレンデュラ Arctotheca calendula (キク科 ハゴロモギク属
 アークトセカ・カレンデュラは南アフリカケープ地方原産の多年草。観賞用として栽培される他、グランドカバー、法面緑化にも用いられている。我が大学の法面にもマツバギク・ヒメイワダレソウ・ツルマンネングサなどとともに使用された。植物の苗やきざんだ植物体を基盤材に混合して吹き付けるという、植物にとっては荒っぽい手法である。予想通り、北斜面では生育が遅れているが、5月の終わり頃には開花する状態になった。
 葉はロゼットとなって地表面に広がり、長さ20cm程度。深く波状に切れ込み、表面は粗い毛が散生し、裏面は綿毛と荒い毛が密生し、白色。花茎は長さ10〜20cmほどで、褐色の毛があり、柔らかい。花はタンポポに似ており、花弁の裏側上半分は薄く褐色を帯びている。
 アークトセカは匍匐茎を出して無性的に繁殖するとのこと。まだランナーは出ていないが、花が終わる頃に出るのであろうか。無性的な繁殖だけで、種子による繁殖を行うのか行わないのかがわからないが、ランナーで繁殖するので、確実に群落を広げるであろう。帰化植物として広がらないよう、要観察である。
アークトセカアークトセカの葉
アークトセカの花花弁の裏側は、上半分の色が濃い葉の裏面には綿毛が密生し白色


種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる