ブタクサ Ambrosia artemisiaefolia var. elatior (キク科 ブタクサ属)
ブタクサは北アメリカ原産の帰化植物であり、花粉アレルギーの原因植物の1つとして有名である。広く都会に帰化しているとされるが、岡山ではあまり多くはない。関東中心の教材などでは放棄畑の初期遷移で優勢となるらしいが、岡山では、画像をそろえるのも結構大変であり、群生しているのは見たことがない。1年草本であり、高さは1.5mになるという。葉は学名の種小名にあるように、ヨモギの葉に似ているが、より薄い質感である。花は8月頃から付け、上部に雄の頭花が、下に雌の頭花が付く。1つの皿状の雄頭花は12〜16個の筒状花からなっており、舌状花はないので、花弁らしいものは見られない。花粉は同属のクワモドキ(オオブタクサ)と同様に昆虫に頼らず、風で散布するので、花粉アレルギーの原因となってしまうわけである。