イソギク Dendranthema pacificum (キク科 キク属) |
イソギクは千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎に至る海岸の崖地に生育する多年草。崖に生育する場合には株状となるが、平坦地では地下茎によって広り、カーペット状に生育する。葉は長さ4〜8cmで厚く、裏面には白毛が密生しており、毛は葉の縁まであるので表面から見ると葉が白く縁取られているように見える。毛の多さは、海岸崖地という乾燥しやすい生育立地に適応したものであろう。花は10月の末から11月にかけて咲く。 古くから栽培されており、斑入りの品種もある。温暖な地域では、庭園のグランドカバーとして植栽されたり、鉢物として栽培されていることも多い。水をあまり要求しない点や生長がゆっくりとしていることなどから、比較的管理はしやすい植物である。 |