キクイモ Helianthus tuberosus (キク科 ヒマワリ属
 夏の終わりに土手や畑、果樹園のほとりで大きな黄色い花が咲き始めた。休耕田に作物として植栽されている場合もある。転換作物としてであろうが、本気で栽培しているようには思えない。キクイモであろうと眺めていたが、調べてみる気になった。キクイモとイヌキクイモは類似点が多く、簡単に区別できないと認識していたが、以前に使用した図鑑では記載が十分でなく区分しにくかった。平凡社の帰化植物によれば、どうやら以前イヌキクイモとしてアップしていたものは本種であるらしい。イヌキクイモの茎はほぼ平滑で無毛とのこと。キクイモは痛いほどの剛毛があるので容易に区別できる。イヌキクイモを抹消し、キクイモに訂正する。
 キクイモは塊茎を作り、これを食したり、飼料にしたりするという。散歩の途中に生育しているものは栽培しているようなので掘り取ることができないが、見直される時代が来るかもしれない。花は8月の終わりから10月の終わり頃まで。高さ2mを超えるが、倒れやすい。
キクイモ Helianthus tuberosusキクイモ Helianthus tuberosus
花の中心ツボミと反り返る総苞片
ざらつく葉の表面裏面にも毛が多い
キクイモの葉茎には剛毛が多い
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