ミヤマヨメナ Aster savatieri (キク科 シオン属) |
ミヤマヨメナは本州から九州に分布する多年草。照葉樹林帯の上部からブナ帯の谷沿いの路傍・草地・明るい落葉広葉樹林下や林縁など、やや湿った場所に生育する。堆積岩地域の谷の出口など、細礫の堆積地に見られることが多い。早春に落葉が厚く堆積しないということも重要であろう。 4月の終わり頃から6月にかけ、花茎は比較的下部で枝分かれし、頂きに1つの頭状花を付ける。直径は4cm程度で、淡青紫色からほとんど白色。ミヤコワスレの原種ということで、花は美しくて形が整っており、栽培品かと疑いたくなる。花弁の幅は、細くて間が透くものから重なるものまである。 属に関しては、Miyamayomena属、Gymnaster属、そしてAster属とする意見が乱立しており、本サイトでは花の形としてもっとも納得しやすいシオン属を採用しておくことにした。現物と和名に関しては、皆さんほぼ完全に一致しているのだが、学名の属名に関しては、バラバラで不統一。一番当てになるのが標準和名である。 ところで、本サイトにシュンジュギクとしてアップしたものは、誤同定であり、このミヤマヨメナとすることが適切であり、シュンジュギクを削除し、あらためてミヤマヨメナをアップするしだい。経緯を調べてみると、何度か訂正を試みる中で、この学名問題などが障壁となって、訂正が遅くなってしまった。4年越しの訂正です。 |
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