ミズギク  Inula ciliaris (Miq.) Maxim.
 ミズギクは山地の湿地に生える多年草。夏に黄色い花を咲かせる。近畿以西の山岳地帯の湿原に生育し、夏の湿原を黄色い花で彩る。ただし、時折、低地の湿原にも分布している。
 根生葉は長さ7cm、幅1cmくらい。花茎の葉は長さ5cm、幅1cm。茎は高さ30-50cmくらい立ち上がり、茎頂に1花をつける。茎と葉に褐色の毛が多い(ただし、毛が目立たないこともある)。
 夏の日、東海の湿地を歩いていると、黄色いキク科の花が咲いているのが見えた。「スイランかな? それにしては時期が早いな、、、」と思いつつ近づいてみると、随分と毛が多い様子、ミズギクであった。名前は「水菊」であり、水のある湿地に生える菊であることにちなむとされる。
ミズギク  Inula ciliaris の花ミズギク
ミズギクの葉ミズギク

文章・画像:太田 謙
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