ニガナは日本全国に生育する多年生の草本。草原や荒れ地、乾燥した場所から水田のあぜ道など湿潤な場所まで生育範囲は広い。このような様々な生育地への適応は単為生殖を行うことが1つの要因であろう。画像1枚目の群生地は花崗岩の風化土壌である「真砂土」の切土法面であり、年々ニガナが増え、春は一面に咲くようになった。
ニガナの根生葉はヘラ型で、数箇所に毛状の鋸歯があったり、鉾型になったりする。茎葉は茎を抱き、線形。植物体を傷付けると白色の乳液がでる。5月から7月に花茎をもたげ、黄色い花を咲かせる。和名のニガナは、食べると苦いことによる。 |