センボンヤリ Leibnitzia anandria (キク科 センボンヤリ属) |
センボンヤリは低地に生育する多年草。葉は根生葉のロゼットを形成するが、ロゼットの直径は大きいものでも10cm程度であり、他に植物が生育しているような環境では生育できない。出会うことの少ない植物なので観察例が少ないが、山道の横の斜面などの一度崩れてその後安定したような環境に生育しており、やがて新たな裸地へと移動していくのであろう。分布は北方系のようで、南千島・北海道・本州、シベリア・中国などに分布するとのこと。 センボンヤリは春型と秋型の花を咲かせるとのこと。秋型の花茎は線状の葉を付けて長くなり、閉鎖花で無性的に種子を形成する。不安定な環境の中、確実に子孫を残す戦略である。 |
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