ワカサハマギク Dendranthema japonicum var. wakasaense (キク科 キク属)
 ワカサハマギクは鳥取県から福井県に至る、日本海の海岸岩場に生育する多年草。リュウノウギクの変種であり、よく似ているが全体に大型である。染色体数は2n=36であり、リュウノウギクの2n=18が倍加したものであることがわかる。花期は10月から11月。
 染色体数が増加すると、一般的に植物では細胞が大きくなり、植物体全体も大きくなる。理論的には、染色体数が2倍になると、細胞の体積が2倍になってよいことになる。体積が2倍になったとすると、細胞の一辺は25%程度大きくなり、細胞数が同じであれば葉のサイズも1.2倍ほどのサイズになはず。

葉の長さ花の直径
リュウノウギク  (2n=18)4〜8cm2.5〜5cm
ワカサハマギク (20=36)5〜10cm2.5〜6cm
海岸の崖地に咲くワカサハマギクワカサハマギクの花
ワカサハマギクの花ワカサハマギクの葉
環境省、鳥取県:絶滅危惧U類 (画像は鳥取県立博物館 清末幸久氏提供)

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