ヤーコン Smallanthus sonchifolius (キク科 スマランサス属) |
2007年に時折歩く農道脇の畑に見たことのない作物が栽培されていた。大きなコウモリ葉で基部は葉柄に流れて翼となっている。おまけに対生。どんどん大きくなって、高さが1mほどになった。花が咲けば、何の仲間かわかるに違いないと楽しみにしていたが、花を見る前に収穫されてしまった。 花が咲く前に収穫されてしまった、と言うことはイモができるに違いないと思っていた。その後、行きつけのうどん屋さんでイモをいただいた。健康に良いらしいとのことだが、何のイモかどうも定かでない。生でかじってみると、甘くてシャキシャキしている。これがヤーコンのイモであった。 ヤーコンはコロンビアからアルゼンチンにいたるアンデス原産の多年草。イモからは芽がでず、ダリアのように地下茎の芽から次年の茎が伸びてくる。そういえば、ダリアもメキシコの原産である。イモにはフラクトオリゴ糖が多く含まれており、これが人間には消化できないので、健康食品として注目されているらしい。その意味ではカロリーが低いはずで、カロリー源としての注目度が低かったのであろう。 2015年に近所のモモ畑脇にヤーコンが植栽されているのを発見。11月の終わり頃になって花が咲き始めた。小さなヒマワリのような花で、これも咲きはじめた直後に収穫されてしまった。Yaconの英語名はPeruvian ground apple ペルーの地中リンゴ の意味となるが、ほんのりと甘いからであろうか。 |
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