ハヤトウリ Sechium edule (ウリ科 ハヤトウリ属
 数年前から農家の庭先やブドウ棚に見慣れないウリ科の果実がなっているのが気になっていた。次々と果実がなっているのだが、収穫されている様子がない。食べ方が良くわからないのだろう。秋遅くなっても稔り続けているので、熱帯系なのであろうと思ってみていたが、案の定、初霜で一挙に枯れてしまった。
 ハヤトウリは薩摩隼人、南方からの渡来地が鹿児島県ということであろう。生長はそれほど旺盛ではなく、目立たぬ雄花序と単生の雌花を葉腋に咲かせる。花はクリーム色。果実の先端には溝があり、ム!と唇を結んだ感じであり、棘状の毛?がある。中には大きな種が1つだけあり、果実ごと落ちてそのまま発芽するのだそうだ。種子散布はどのようになされるのか、気になるところである。
ハヤトウリ Sechium edule
ハヤトウリの葉葉の表の拡大
葉の裏面の拡大雄花序
雌花若い果実
ぶら下がったハヤトウリの果実
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