ニガウリ Momordica charantia var. pavel (ウリ科 ツルレイシ属) |
今年(2009)ニガウリの苗をいただき、久々に栽培することになった。最初に栽培したのは30年ほど前ではないかと思う。その時の名前は「ハヤトウリ」薩摩隼人が好んで食べた、あるいはこれを食べると元気になれるという意味なのであろうか。興味本位で栽培してみたが、なんとも苦く、とても食べられなかった記憶がある。二度目は10年ほど前。「ニガウリ」という名前で呼んでいた。この時には調理法がわかっており、少しは食べたのであろうが、画像を見るとオレンジ色に熟れた果実がたくさん残っている。食べきれず、熟して落下した種子はすぐに発芽してしまった記憶がある。今回の名前は「ゴーヤ」。ゴーヤという名前よりも前に、沖縄料理のゴーヤチャンプルの方が先におなじみになっていた。最近のゴーヤは昔ほどは苦くないのではないかと思う。調理法を工夫しなくてもどうにか食べることができる。生食するゴーヤサラダすら売られており、品種改良が進んだのではないかと思う。改良しすぎると、効能に影響があるのでは、と思ってしまうがどうであろうか。いただいたゴーヤもそれほど苦くない。 ニガウリは熱帯アジア原産。ツルレイシと呼ばれることもある。気温の上がる前は勢いが出にくいが、盛夏にはぐんぐんとツルを伸ばす。葉や茎は柔らかくておとなしく、水分不足に弱い。花柄に円心形の托葉がある。雄花は直径20mmほど。雌花は直径15mm前後で、雄花に比べて小さい。葉は掌状に深裂し、裏面脈状にわずかに毛がある程度。 |
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