スズメウリ Melothria japonica (ウリ科 スズメウリ属)



 スズメウリは繊細な印象のある一年生のつる植物である。河原などのやや湿った場所に生育し、巻きひげによって他の植物に登る。夏に直径7mmほどの白色の花を咲かせ、秋には直径1cmの球形のかわいい果実をつける。
 和名に関しては、ウリ科のカラスウリに比べて繊細で小さいのでスズメウリと呼ぶ説と、果実がスズメの卵に似ているとの説がある。
 







 河川を調査しているとスズメウリに良く出会う。河原には結構ツル植物が多い。洪水などの攪乱が発生することと、水分条件が良い場所があるためであるが、ツル植物は洪水によるダメージが大きい。逆にいえば、ダムで水位を管理された現在の河川において、アレチウリ・ヤブガラシなどのツル植物が繁茂するのは当然の結果であるといえよう。

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