イワウメ Diapensia lapponica subsp. obovata (イワウメ科 イワウメ属
 イワウメは北海道から本州中部地方以北の高山帯に生育する常緑の矮小低木。種としては北半球の寒帯に広く分布する。日本では高山の岩場にカーペット状に広がって群落を形成し、生育する。安定した岩場の岩陰など、直接強い風にさらされないような場所に多いようである。葉は長さ6〜15mmであり、密生して岩を覆う。葉の下に土壌をため込んでいるのであろう。過酷な高山の環境に対する戦略の一つであろう。山頂付近の岩場に咲く植物としては比較的大きな花を咲かせ、直径1cmほどのクリーム色がかった花を咲かせる。花の形が梅に似ているので、岩梅である。
イワウメの花岩陰に発達したイワウメの群落(2002/07/28 木曽御岳山)
イワウメの群落イワウメの葉
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