アケボノソウ Swertia bimaculata (リンドウ科 センブリ属) |
アケボノソウは北海道から九州、中国・ヒマラヤに分布する2年草。湿原の周辺草地や山間の小川のほとりなどの湿った場所に生育する。1年目は根生葉だけのロゼットで生育し、2年目には地上茎を出して花を咲かせる。茎は四角形で高さ1mほどになる。葉は対生して縦に3本の葉脈が目立つ。根生葉はオオバコによく似ており、長い柄がある。茎葉にはほとんど柄はなく、長さ5〜12cm。花は9月から10月にかけて咲く。花冠は5つに分かれ、その中央には2つの蜜腺があり、先端の方には黒い点がちりばめられている。 撮影した画像を見て、はじめて花冠の裂片に蜜腺があるのに気づいた。このような場所に蜜腺がある植物は多くはないであろう。すぐ近くに雄しべがあり、吸蜜すると花粉にさわってしまう仕組みであろうか。 |
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