エゾオオバコ   Plantago camtschatica Cham. (オオバコ科 オオバコ属)
 エゾオオバコは海岸の草地に生える多年生草本で、本州の日本海側や北海道、朝鮮、樺太などにも分布する。名前は「蝦夷大葉子」であり、北海道の海岸に多いことにちなんでいる。海岸にある砂地や草丈の低い草原、時に岩場などに生育し、開けた陽地を好む。
 葉は根生して、葉柄はほとんどない。葉身の形は丸みを帯びて、長さ8-12cm、幅3-5cmで、数本の平行脈が走り、先端が少し尖る。白くやわらかい毛が密生し、よく目立つ。花茎は5-10cmくらいくらい立ち、花を密につける。普段見慣れているオオバコやヘラオオバコに比べると、全体が毛のため白っぽく見えるので、すぐに区別できる。
エゾオオバコ : Plantago camtschaticaエゾオオバコ : Plantago camtschatica
エゾオオバコ : Plantago camtschaticaエゾオオバコ : Plantago camtschaticaエゾオオバコ : Plantago camtschatica

文章・画像:太田 謙
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