オオサクラソウ Primula jesoana Miq. |
オオサクラソウは冷温帯の樹林下や高山の草原に生える多年草。北海道西部、本州の中部から北部の山地に分布する。サクラソウの仲間では比較的大型で、高さ20cmから40cmくらいに達する。 葉は根際から葉柄が立ち上がり、挙状に広がる。葉は10枚くらいついて、きれいに花茎を取り囲むように展開する。花茎は葉柄の倍かそれ以上伸び、花が良く目立つ。花茎の先端には7花くらいをつける。花弁の色は、やや鮮やかなピンク色で美しい。全草が無毛であることが多いが、下の画像の個体は葉に白い毛が目立った。 名前は大桜草であり、桜草に似て大型なため。葉はしゃもじ型にならず、はっきりと葉柄があり葉身を持ち上げるので、一見するとサクラソウの仲間の葉に見えないかもしれない。 |
文章・画像:太田 謙 |