フタバムグラ Hedyotis diffusa (アカネ科 フタバムグラ属
 フタバムグラは本州から琉球、東アジアの熱帯から亜熱帯に広く分布する、小型の1年生草本。畑や道ばたなどでよく見かけるが、水位の低下したため池の池岸にも生育する。茎は細く円形で無毛、基部から斜上または横に広がり長さ10センチ程度で、長いものでは30センチ程になる。葉は線形で長さ2センチ程度、縁にざらつく短毛があり、対生する。和名の由来は、ヤエムグラに似て葉が2枚ずつ対生することによる。花期は夏の終わりごろで、葉腋にごく短い柄のある白色の花を1から2個つける。果(花)柄の長さは、通常2ミリ程度であるが、5ミリ以上になる柄の長いものがあり、これをナガエノフタバムグラ(var longipes)として区別する見方もある。下の画像を撮影した場所にはフタバムグラの型と、ナガエノフタバムグラの型の両方があった。ざっと見たところ、両者に生態的な違いはほとんど見られない。でもなんで、花柄の長さがこんなに違うのでしょうか?。
フタバムグラフタバムグラの花
フタバムグラ(上)とナガエノフタバムグラ(下)(12/01)結実しても両者の花(果)柄の長さには差があるフタバムグラの葉

文章・画像:森定 伸
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