ハマサオトメカズラ Paederia scandens var. maritima (アカネ科 ヤイトバナ属
 サオトメカズラはヤイトバナ(ヘクソカズラ)の別名であり、海岸に生育するので、ハマサオトメカズラの名前をいただいた。ヘクソカズラに比べて、優雅な名前である。海岸を調査すると、葉が厚く、表面に光沢があるヘクソカズラに出会う。波打ち際に近い岩石海岸などに生育していることが多いが、海岸から遠ざかって森の中にはいると次第に光沢が少ない個体が出てきて、普通のヤイトバナと区別が付きにくくなり、困ってしまう。葉の表面は無毛の要に見えるが、両面にはヤイトバナと同様に毛があり、葉が厚くて光沢がある以外に区別点がない。変種としない意見もあるようであるが、海岸の乾燥地に適応したタイプとしておもしろい。
ハマヒサカキに巻き付いたハマサオトメカズラハマサオトメカズラの若い果実
葉の表面:光沢がある葉の裏面
若葉:毛がよく見える裏面の拡大:脈上に毛が多い

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