ミラクル・フルーツ Synsepalum dulcificum  (アカテツ科 フルクリコ属)
 学長室に常緑低木の鉢植えがある。寒さに弱いので、学長室で育ててほしいと持ち込まれたものである。面白い実がなるから、ぜひとも受精させ、実を稔らせてほしいとの注文もついている。細くて柔らかい枝がビューンと伸びて、その先に葉が数枚輪生するようにかたまって付いている。室内ではなかなか稔らないそうで、耳かきのタンポンを使って花粉を媒介してやる必要があるとのこと。花が花らしくないのでどのような状態が受粉適期なのかがわかりにくい。花期が長いので、何回か試みてみると、少しではあるが真っ赤な実ができた。

 Miracle fruitはMiraculous berry とも呼ばれる西アフリカ原産の常緑低木。赤い実を食べるとレモンが甘く感じて面白い。まさにミラクルである。何でもかんでも甘くなってしまうのではないそうで、酸味と苦味が甘く感じるという。いろいろな条件で試してみたいが、一度しか結実に成功していないので経験は不十分。
ミラクル・フルーツ Synsepalum dulcificum 葉の裏面
枝先に付く花ミラクル・フルーツ
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