白山の山頂近く、岩の間に小さな花が咲いている。花弁は4枚に見え、雄しべは2本。アブラナ科の植物か? と思ったのだが、葉は対生、結局、ゴマノハグサ科であり、しかもオオイヌノフグリなどと同じクワガタソウ属の植物であることになった。思い返してみると、この仲間は結構高山に出てくることを思い出した。
ヒメクワガタは高山帯に生育する多年草。草丈は低く、10cm前後。葉は対生し、無柄で長さ1〜2cm、両面有毛。花は7月から8月に咲き、薄い紫色でほとんど白色に見える。花冠は4深裂し、雄しべは2本。花の直径は5mmほど。 |