コキクモ Limnophila indica subsp. trichophylla (ゴマノハグサ科 シソクサ属)
 コキクモは関東地方、中国地方に分布し、中国にも生育する一年草。沼沢地などにまれに生育するとされているが、岡山では水田や放棄水田に時折生育が見られる。特に管理休耕田には群生していることがある。水田では、茎は横に這い、水中葉を形成し、やがて先端部が立ち上がって水上葉を形成する。水中葉は細く裂けており、長さ7〜30mm、水上葉は茎の上部に至るにつれて深裂から鋸歯状へと変化する。葉は無毛で、腺点が多数ある。花は8月後半から咲き始め、11月頃まで次々と茎の頂端付近につく。花は淡紫色(白もある?)であり、長さ7〜11mm。花は曇天時は閉じ、日光が当たると開く。
 同属のキクモは茎に密に毛が生える点で区別できる。
水田に生育するコキクモコキクモの花(10/28)
コキクモの水中葉コキクモの水上葉(多数の腺点が見える)
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