マツバウンラン Linaria canadensis (L.) Dum (ゴマノハグサ科 ウンラン属) |
マツバウンランはアメリカ原産の帰化植物。造成地などの荒れ地やグランドの端などに生育する。地面に這う茎があり、松葉に例えられた幅1〜2mmの細い葉を付ける。春に地表の葉に似合わないほどの高い花茎(10〜60cm)を付け、美しい花を咲かせる。 地面に這う小さな葉でもやっていけるのは、秋から春までの間に競合植物が存在せず、十分に日光が当たる場所を生育地としていることを示している。冬季は気温が低いために夏のように乾燥しないが、マツのような針葉は乾燥に対しても強い抵抗性を持っていることを伺わせる。競合植物の居ない日溜まりで能率の良い光合成を行っているのであろう。一般的には、冬は植物の生育に適していないと思われているが、やりようによってはこのような立派な花を咲かせることができている。 |
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