セイヨウヒキヨモギ Parentucellia viscosa (L.) Caruel ( ゴマノハグサ科 セイヨウヒキヨモギ属 ) |
セイヨウヒキヨモギは道端や堤防などに生える半寄生の一年草。原産地はヨーロッパ西部とのことで、日本では関東地方以西で分布を広げている。茎は直立し、開出した腺毛が生える。葉はやや厚く、茎の上部で互生し、下部では対生し、基部で茎を抱き、両面に毛が生える。茎の上部で互生し、下部では対生する。5月から6月にかけて上部の葉腋から唇形の花を咲かす。花冠は黄色で、下唇が3裂している。 写真のものは河川敷に生育していたもので、まとまって生えているものもあった。半寄生ということであるが、ヨモギと一緒に生育していることが多いような気がする。岡山県では類似種のヒキヨモギ Siphonostegia chinensis が減少しており、 生育環境が似ていることから本種による影響が懸念される。河川敷の強度な刈り取りが本種の増加を促進しているのかもしれない。 |
文章・画像:瓜生真也 |