トキワハゼ Mazus pumikus (ゴマノハグサ科 サギゴケ属
 トキワハゼは日本各地、朝鮮・中国・東南アジア・インドなどに分布する一年草。田圃の畦道や湿った草原・畑などに生育する。茎は根際から分かれて株立ちとなるが、同属のサギゴケとは異なって、匍匐茎を出さないので、簡単に抜ける。葉はさじ形で、鈍い鋸歯がある。花は4月から秋まで咲き続け、「ときわ」の名前の由来となっている。サギゴケに比べて花の大きさは随分と小さい。

 日ごろ散歩するレンガ舗装の緑道には、人通りが少ないこともあって、いくつかの隙間植物が生育している。その中のひとつがこのトキワハゼ。梅雨の終わり頃に花を咲かせているものには、随分と小さいものがある。こんなに小さな植物体で、よくこれほどの花を咲かせることができる!と感心する。競争相手のない狭い隙間で、高効率の生活を行っている。小さいことから得られる利得である。
水田に生育する トキワハゼ Mazus pumikus道端に生育する トキワハゼ Mazus pumikus
トキワハゼ Mazus pumikus の花トキワハゼ Mazus pumikus の花
トキワハゼの茎葉トキワハゼの地際の葉
レンガ舗装の緑道に生育するトキワハゼ(中央部)レンガ舗装の緑道に生育するトキワハゼ
レンガの隙間に生育するトキワハゼ
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