ワルナスビ Solanum carolinense (ナス科 ナス属)



 ワルナスビは名前の通り、嫌われ者の帰化植物である。茎に鋭い棘があり、手鎌で刈り取るには革製の手袋などの防御が必要である。花や葉の形からはナスの仲間であることが容易にわかる。花は可憐であるが、人間にとって鋭い棘は悪者であり、害草とされる。
 ワルナスビは北アメリカ原産であり、牧草の種子に混ざって輸入されてしまった。当初は牧草地でよく見かけたものであったが、最近は道端や耕作地の周辺でも時折見かけるようになった。地下茎で繁殖するので、いったん侵入するとなかなか根絶できない。生長にはある程度の栄養分を必要とするらしく、荒れ地にはあまり見かけない。
ワルナスビワルナスビ
ワルナスビの花ワルナスビの棘

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