マルバオモダカ Caldesia parnassifolia (オモダカ科 マルバオモダカ属) |
マルバオモダカは、岡山県自然保護センターに生育しているものしか画像が無い。15年以上も前の画像もあり、導入以降、一年生草本でありながら安定的に生育しているようである。生育地は浅い緩やかに流れる水路で、深い場所では浮葉、岸付近では抽水葉となっている。水深1mほどの場所でも生育が見られるそうで、本来は幅広い環境に適応できる種なのかもしれない。 水稲栽培に因んだ生育・分布なのではないかと思っていたが、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアからアジアにかけて広く分布するとのこと。世界的にも減少しているということで、その原因は生育地の消失や水質汚染などとされている。日本においてもレッドリストに掲載されているが、日本では水田の乾田化などとともに除草剤なども関係していよう。種子よりも殖芽によって繁殖する傾向が高いそうで、非常に広い分布の原因との関係が興味あるところ。 |
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