ウリカワ Sagittaria pygmaea オモダカ科 オモダカ属
 ウリカワは北海道西南部から東アジアに広く分布する多年草。分布域は水田稲作が行われている地域であり、稲作とともに伝来した植物であろう。昔は良く見た水田雑草だったように思うが、長らく顔を見ていなかった。再会したのは奄美大島の加計呂間島。元々水田は少ないのだが、海岸の堤防裏に残っていた水田に白い花が咲いており、これがウリカワであった。

 ウリカワに出会うことが少なくなったが、これは除草剤のためではないかと思う。島嶼の小さな水田に残っているのは、除草剤を使わないからではないかと思った。イネの作柄は良いものではなく、株間が開いていた。ウリカワ以外にもたくさんの水田雑草が生育しており、生態系としては種の多様性が高い水田であった。

 英語名は pygmy arrowherad, dwarf arrowhead 矢じり型の葉を持つ仲間のおちびさんという名前になります。
ウリカワ Sagittaria pygmaea ウリカワの花

ウリカワ Sagittaria pygmaea 水中に生育するウリカワ
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