ボタンウキクサ Pistia stratiotes (サトイモ科 ボタンウキクサ属
 ボタンウキクサは世界の熱帯・亜熱帯に広く分布する水草で、南アフリカが原産ではないかとのこと。ウオーターレタスの名で熱帯魚屋などで販売されていたが、近年、野生化して緩やかな流れの河川、ため池、放棄水田などで見られるようになった。常緑であり、暖地では越冬して旺盛な繁殖力を示し、問題となっている。富栄養な条件では1枚の葉が長さ30cmほどにもなるという。両面にビロード状の毛があり、水をはじく仕組みとなっている。花は緑色で種子もできるとのことであるが、多くは栄養繁殖ではないかと思われる。水中に茎が伸び、その先端に新しい個体ができる。通常は水中に根を出し、群落を作って浮遊している。特に温暖な地域では旺盛な繁殖を示し、駆除対処の植物として指名手配されている。
ボタンウキクサボタンウキクサ
葉の両面にはビロード状の毛水中に茎を伸ばして増殖する

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