クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis キジカクシ科 クサスギカズラ属
 クサスギカズラは本州から九州の海岸崖地に生育する多年草。地下に紡錘状の根茎があり、茎は最初立ち上がるが、やがて他の植物に寄りかかるか、垂れ下がる。茎の長さは数mで時折枝分かれする。葉は長さ1から2cmで3稜のある線形。1箇所から数枚出て反り返る。雌雄異株であり、5月に直径数mmの黄緑色の花を付ける。果実は秋に黄白色に熟す。和名はおそらく「草杉蔓」であろう。
開花したクサスギカズラ
海岸の岩場に生育するクサスギカズラ(宮崎)クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis
クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の花クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の花
クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の果実クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の葉
クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の新芽クサスギカズラ Asparagus cochinchinensis の新芽
 クサスギカズラの英語名はChinese Asparagus 東アジアから中国、朝鮮、日本に分布する。海岸などの厳しい環境に生育するためか、葉の形は針葉といっても良いもので、潮風にも耐えることができるのであろう。地下には紡錘形の根があるそうで、これも厳しい環境への対応であろう。
 新しい茎は食用のアスパラガスとそっくりで、食べたくなる姿。まずは勢い良く伸び上がり、やがて寄り添って垂れ下がる。葉の形は特に日光の方向を意識する必要もない。
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