ブライダルベール Gibasis pellucida (ツユクサ科 ギバシス属)
ブライダルベールはメキシコ原産の多年草。茎は細く、地を這うので釣り鉢で栽培されることが多い。葉は濃い緑で、半日陰の場所でも良く耐える。花は5月から7月にかけて咲き、濃緑色のバックに点々と白い花が咲く。和名は花が咲いた様子を花嫁のベールに例えたものだという。日本流にいえば、緑の黒髪にレースのベールといったところであろうか。花弁は3枚、雄しべは6本。白や黄色の花はコントラストが付きにくく、撮影が困難である。ブライダルベールも結構苦労したが、ちゃんと写っていない。トーンカーブをいじってみて補正したが、コントラストを付けていくと花の陰影部分が紫色になってしまう。人の眼には白にしか見えないが、うっすらと紫色が入っているのかもしれない。
6月の花嫁は幸せになる・・・ June Bride
6月とはいっても国や地方によって大きなイメージの差がある。6月の花嫁は北欧における であり、梅雨真っ最中の日本ではイメージがあまり良くない。世界地図を眺めてみると、北緯50゚〜55゚前後にはたくさんの都市がある(パリ:48゚ 52'、ロンドン:51゚ 30'、ベルリン52 ゚30'、モスク:55゚ 44')。日本の北端はほぼ北緯45゚であり、日本付近の北緯50゚はサハリンの中部にあたる。もちろん、緯度によってのみ気候が決まるわけではないが、北海道よりも北をイメージしないと「6月の花嫁」は理解できない。北欧の6月はリンゴや野の花が一斉に咲き始める春であり、日本に当てはめるとすれば、4月の花嫁であることになる。