マルバツユクサ Commelina benghalensis (ツクユサ科 ツユクサ属) |
マルバツユクサは比較的最近に分布を広げている植物であり、地方誌などでも古いものでは出てこない。帰化植物を扱った図鑑でも掲載されていない。アジアやアフリカの熱帯、亜熱帯に広く分布する植物とのことで、関東以西の西南日本に帰化している。なにやら、地球温暖化にも関連していそうな分布状況である。 ここに掲載した画像は、岡山市の操山「里山センター」付近の果樹園林床のものである。山から下りてきた時はすでに昼下がりであり、花はしぼんでいた。改めて朝撮影に出向いたが、きれいに草刈されており、道端にわずかに花が残っていた。花はツユクサによく似ているが、二まわりほど小さい。ミッキーマウスの耳にも思える2枚の花弁と透明な1枚の花弁からなっている点は、まったくツユクサと同じ。葉は名前の通り、幅があり、ツユクサよりも密に地面を覆っている感じ。 果樹園での全面的な繁茂の様子は、除草剤への抵抗性を伺わせた。英語名はBenghal dayflower、 tropical spiderwort:ベンガルツユクサ または 熱帯クモ草 ということになる。 dayflower は、日中花とか、一日花を意味しているのであろうか。spiderwortは、匍匐して広がっていく様の名称であろう。多年草とのことで、また厄介な雑草の出現である。 |
|