シマツユクサ Commelina diffusa (ツユクサ科 ツユクサ属)
 奄美の加計呂間島、水田はあまり多くはない。近づいてみると洗いざらしのジーンズ色のツユクサが咲いていた。葉や苞の形はツユクサとはあまり違いがないが、花弁は3枚が同じ大きさであり、ツユクサが上側の2枚が大きくて青い点でことなっているが、3枚おなじであっても、それはそれで調和がとれている。

 熱帯から亜熱帯地域に広く分布しており、日本では沖縄・鹿児島県に分布している。湿った荒れ地に生育しており、今回の生育地は水田のあぜ道であった。英語名は Climbing dayflower, Spreading dayflower。dayflowerは1日花という意味で、ツユクサの仲間を指している。登るとか広がってはびこるツユクサということになる。分布北限に近い奄美では、清楚に生育しているように見えたが、熱帯でははびこる厄介者なのであろう。
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