トキワツユクサ Tradescantia fluminensis (ツユクサ科 ムラサキツユクサ属
 京都の宇治川沿いの林縁、小川が流れる湿った場所にツユクサの葉をした植物が群生していた。日照はやや制限された場所で、植物体は暗い緑に見え、異様な雰囲気があった。光合成色素を多く含み、暗い場所での生育に適応しているのであろう。昔、栽培したことがある紫色の斑入りである園芸種のトラカンが先祖帰りして緑色になったもののように見えた。明るい場所でも群生はしていないものの点々と生育しており、ツユクサと区別が難しく感じた。

 常緑の多年草であり、南アメリカ原産。要注意外来生物に指定されている。熱帯から亜熱帯に広く帰化しており、英語名は Wandering Jew, River Spioderwort, Small-Leaf Spiderwort など さまようユダヤ人、川辺のツユクサ、小葉のツユクサなどとなる。英語名からはよい印象はない。結構、繁茂して侵入してきてしまうのであろう。
トキワツユクサの群落
花早朝であり、葉から出水している
葉の表葉の裏面
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