ヤブミョウガ Pollia japonica (ツユクサ科 ヤブミョウガ属
ヤブミョウガは関東地方以西の本州、四国、九州の暖地に生育する多年草。朝鮮・台湾・中国にも分布する。比較的大型になり、高さ50cmから1mほどになる。常緑広葉樹林域の谷筋や林縁などに生育する。葉の形がミョウガに似ているので、ヤブミョウガとなった。8月に花茎を出して白い花を咲かせ、黒紫色の果実を稔らせる。種子でも繁殖するが、地下茎でも増殖し、長い地下茎から点々と地上部を発生させる。

 岡山県ではヤブミョウガに出会うことは少ない。温暖な県南部が温暖・乾燥を特徴とする瀬戸内気候であるからで、温度的には十分生育が可能であっても、水分条件としては生育しにくいのである。栽培してみると、結構強く、大きくなるので抜き取っても残った地下茎からいつしか、かなり離れた場所から再生してくる。我が家の庭では、しぶとく生き残ったものがあちこちに生育している。
花を咲かせたヤブミョウガヤブミョウガの花
果実を稔らせたヤブミョウガヤブミョウガの果実
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