ハマスゲ Cyperus rotundus (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)



 ハマスゲは本州から南西諸島、世界の熱帯〜亜熱帯に広く分布する多年草。海岸の砂浜などに多いことからハマスゲの名が付いたが、路傍や畦、芝生などの強く刈り取られる草地にも広く生育する。茎の根元は不明瞭ではあるがシュロ毛に覆われた球根状に肥大する。カヤツリグサの仲間は似たものが多いが、このような貯蔵庫を作る種は多くはない。この点はよい区別点であり、花穂がなくても路傍に生育していて、球根があればハマスゲと同定して良いであろう。地下の根茎肥大部は通経などの薬効があるとされる。
堤防上面に発達するハマスゲの群落ハマスゲの花茎ハマスゲの花序シュロ毛に覆われたハマスゲの球根

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