イソヤマテンツキ Fimbristylis ferruginea var. sieboldii (カヤツリグサ科 テンツキ属)
 イソヤマテンツキは、本州の千葉県及び石川県以西、琉球のほか、中国、アフリカ、オーストラリア等に分布する多年草。高さは15から40センチになり、主に海岸付近に生える。葉は無毛で細く、幅1ミリ程度。花序は枝分かれせず、1から5個の小穂をつける。鱗片は濃褐色で1脈があり、背面に微細な毛が生える。果は濃褐色でやや扁平なレンズ形、柱頭は2個、10月頃に熟す。イソヤマテンツキをはじめて見たとき、「こんなところにヤマイがある。なぜ?。」と思った。この2種、ちょっと見ると姿形はよく似ている。図鑑にはイソテンツキなるものも記載されていた(野外で認識していなかったので解りません...)。

イソヤマテンツキ生育する海岸の岩場
小穂は数個づつつき苞がある果はレンズ形で鱗片に包まれる柱頭は2個鱗片の脈は中央に1本だけ
 
文章・画像:森定 伸
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