ケシンジュガヤ Scleria rugosa (カヤツリグサ科 シンジュガヤ属
 ケシンジュガヤは千葉県以西の本州〜琉球、台湾・朝鮮・マレーシア・インド・オーストラリアに分布する小型の一年草。温暖な低地の湿地のやや不安定な砂礫質土壌地に生育する。高さは10cm前後で、密生すると直立するが、疎な群落では斜上する。全体は柔らかく、緑は薄く黄緑色。葉は細く、縁に毛があるか、または無毛。断面が三角形の葉鞘があり、8月頃から横から下に向く花序を形成する。果実は白色に熟し、ちょうどゴルフルボールのような凹んだ格子模様がある。
 ケシンジュガヤには、葉縁に毛があるものとないものがある。毛がないものをマネキシンジュガヤ S. rugosa forma glabrescens として区別することがある。ここに掲載したものは、葉縁に毛がないので、狭義にはマネキシンジュガヤであることになる。両者の生態的特性には、特に違いがないようである。
ケシンジュガヤの生育状況ケシンジュガヤ(マネキシンジュガヤ)
ケシンジュガヤの花序ケシンジュガヤの若い果実と熟した白い果実


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