ヒメガヤツリ Cyperus tenuispica (カヤツリグサ科 カヤツリグサ属)
 ヒメガヤツリは本州から琉球、旧世界の暖地に生育する一年草。沼沢地や湖岸、放棄水田などに生育する。全体に柔らかく、夏から秋にかけて花茎を出す。花序は小軸が枝分かれして、まるで線香花火の様であるのでミズハナビの別名もある。こちらの方が情緒があってヒメガヤツリよりもイメージがよく出ている。小穂は最初は緑色であり、稔ると黄褐色を帯びる。
 よく似た種類にコアゼガヤツリがある。コアゼガヤツリはヒメガヤツリよりも大型になり、秋になると地中に波打ったような地下茎ができる点で区別できる。
ヒメガヤツリヒメガヤツリの花序
ヒメガヤツリの小穂ヒメガヤツリの根元(地下茎はない)
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