タチスゲ Carex maculata (カヤツリグサ科 スゲ属



 タチスゲは本州以南の日本各地、南朝鮮・中国・インドに分布する多年草。岡山県では県南の温暖な地域の溜池湖岸、沼沢地などの湿った場所に普通に生育する。草丈は50cm以内であり、中型のスゲで、花茎と小穂は立ち上がり、タチスゲの名前にふさわしい。地下茎はないので株状になるが、密生した大きな株にはなりにくい。葉の裏面には乳状突起があるので粉白色であるが、表は緑色である。生育環境が似ているアゼスゲとは花穂が付いていないと見分けにくいが、アゼスゲは地下茎があるので密な芝状の群落を形成する点で異なる。
タチスゲタチスゲの頂小穂(雄性)と雌小穂
小穂の拡大(果胞には乳状突起がたくさんある)

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